地震や台風など、災害に対する備えはできていますでしょうか?
9月1日は防災の日です。
各ご家庭でも食料・飲料水の備蓄、非常用持ち出しバッグの準備、避難場所や避難経路の確認など、いざという時のための備えをしておきましょう。
今回は、品川区役所の中にある「しながわ防災体験館」で、防災について体験します。
このしながわ防災体験館は、東日本大震災の教訓などを踏まえてリニューアルされました。体験型ブースやクイズなどにより、お子様も楽しみながら災害時の正しい知識や技術を身につけ、防災意識を高めることができる施設です。
2011年の東日本大震災から12年、震災後生まれの佳穂ちゃんに、お父さんと防災について学んでもらいました。
火事だ!消火器の使い方を学ぼう
しながわ防災体験館では災害時の様々な場面にどう対処するのかを学べます。
初期消火体験のブースでは、訓練用消火器を使って画面に表示される火災現場の消火を体験できます。
まず最初に、火事に遭遇した際の消火器の使い方を学びました。
「火事だ~!」と大きな声で周囲に知らせるとともに、消火器の使い方も完璧。無事消火できました。
要配慮者の避難誘導体験
災害の現場では負傷された方やお年寄りなどと一緒に避難をすることも考えられます。車いすと訓練用の人形を使って、要配慮者を避難誘導する体験をしました。
車いすのブレーキの仕組みを確認し、上り坂や下り坂で実際に車いすを操作するなど、要配慮者を安全に避難させるための体験ができます。佳穂ちゃんには少し重かったようですが、一度体験していることで、いざという時の対処も慌てずできるようになります。
最新のVR機器を使って防災体験
次は、バーチャル空間で災害時の状況をリアルに体験できる防災体験VRです。
専用のVRゴーグルで、マンション内での地震や地震発生直後の避難、ビル火災からの避難など区内で起きた地震災害を疑似体験するものです。今回は「地震発生直後の避難」を体験しました。
ゴーグルを覗くと、災害時の街の様子が360度に広がり、ブロック塀が倒れたり看板が落ちてくる様子などがリアルに迫ってきます。佳穂ちゃんは興味津々で、きょろきょろと周りを見回しながら、2回体験しました。
避難姿勢体験
最後に、煙発生時の安全な避難姿勢を、姿勢の高さを判定するセンサーにより学習することができるブースを体験しました。
火災で発生する煙に含まれる一酸化炭素を吸い込むと、意識がもうろうとし、やがて呼吸ができなくなるなどして、死に至る危険があります。煙は上へ上がっていくので、できるだけ姿勢を低くして、酸素を確保しながら避難することが重要です。佳穂ちゃんも煙を吸い込まないように口と鼻をおおい、低い姿勢で煙の下を逃げる体験をしました。
今日は防災にまつわる様々な学習と体験をしました。いざという時に今回の体験が生きると思います。
地震等の災害はいつ起こるか分かりません。備えあれば憂いなしです。みなさんもご家族で一度、しながわ防災体験館を訪れ、備えは万全か?避難時はどう連絡を取り合う?どこに避難する?といったことを話し合ってみてはいかがでしょうか?
佳穂ちゃん、今日はどうでしたか?
VRで観た映像が怖かった。
タンスが倒れてきたりしたので、おうちは大丈夫かな。
家に帰ったら、お父さんと確認してみようと思った。
お父さん、今日はどうでしたか?
娘はまだ大きな地震などは体験していないので、今回のVRはいい体験になったと思います。
普段は仕事で子どもたちとも離れていますので、どこで合流するとか、連絡はどうするとか、しっかりと決めておかないといけないですね。今度は散歩がてら、近所の避難場所と経路の確認をしてみようと思います。とてもいい機会になりました。
しながわ防災体験館では、防災用品の展示や応急手当の方法紹介なども行っていますので、ぜひ一度訪れてみてください。詳しくはホームページでご確認ください。