皆さんは、お子さんから「スマホのゲームで遊びたい」とせがまれることはないでしょうか?
そんなとき、ゲーム感覚で学びもできてしまうアプリがあったらいいですよね。
実は、いまリニューアルのため休館中の江戸東京博物館(東京都墨田区)が、とてもユニークなアプリをリリースしているんですよ。
それが「ハイパー江戸博」というスマートフォンアプリ。
「江戸をさがす・みつける・あつめる」をテーマに、ユーザーがバーチャル化した江戸時代の両国橋周辺を散策、博物館の収蔵品を集める旅に出るというものです。
江戸の暮らしの知恵や豆知識を楽しみながら身につけられそうです。
さっそく小学3年生のあかねちゃんと、お父さんがアプリをダウンロード。
親子で、江戸の町を練り歩くバーチャル体験が始まりました。
ユーザーの分身は、長屋に住む少年「えどはくん」。
えどはくんを操って、にぎわう江戸の町を歩き回り、町に隠れている100種類のアイテム(=江戸東京博物館の収蔵品)を探して集めていきます。アイテムはあちらこちらに隠されているのでそう簡単には、集めきれません。100種類全部集めることが目的です。
なかなか見つけられないときは、町の人に声をかけるとヒントがもらえることも。
加えて、画面下の探しているアイテムのアイコンをタップすると、えどはくんから紙ふぶきが出てきて、アイテムのある方向もしめしてくれます。
これは象さんでしょうか?江戸の町に象なんて意外ですね。
別のところにも行ってみました!
これでまた、アイテムが増えました!
これはさっきの見世物小屋にもいた象さん?いやいやどうやらこちらは「菊細工」のようです。
菊の花や葉っぱを細工して、動物や風景、物語の場面などを表現していたようですね。江戸の人は、とても器用!
見つけた収蔵品には解説もついています。画像は拡大もできて、細かいところまでじっくり鑑賞できます。
着々とアイテムが集まってきました。同時に江戸の町にもどんどん詳しくなっていきます。
アイテムを集めるうちに、ひとつのエリアテーマをクリア、次のエリアに行けるようになります。このあとも黙々とアイテムを集めて、順調に移動できるエリアを広げていくあかねちゃん。時々、「これはどういう意味?」とお父さんに尋ねることも。一方のお父さんも江戸について初めて知ることが多く、思わず「なるほど!」と、うなってしまうこともありました。
あかねちゃんの感想を教えてください。
はじめはえどはくんを動かすのにちょっと手こずったけど、だんだん慣れてきたよ。
えどはくんが建物にかくれてしまっても、見る角度を変えてうまく動かせるようになった!
昔の人はこんなふうに暮らしていたんだとか、江戸ってこんな町だったんだとか、いろいろ知ることができたよ。
それに、アプリに出てきた両国付近が、今どんなふうになっているか行って比べたくなった!
お父さんの感想を教えてください。
始める前は、単純なアイテム集めゲームかなと思っていたのですが、やってみると、まず3D空間の臨場感にびっくりしました。
江戸の町が360度見られるので、昔はこうだったんだなとリアルに想像できました。
アイテム探しは、ヒントを頼りにすればそう難しくはなく、娘もどんどん集めていましたね。
でも目標の100個は結構苦労しますよ。
飽きずに楽しめて、とても遊びごたえがあります。何よりも、江戸の知識が身についていくので、娘もちょっとした江戸博士になれるかもしれませんね。
親子共々、楽しみながら江戸のことを知ることができたようですね。
それに江戸東京博物館が再び開館したら、実際の収蔵品も見てみたくなったとのこと。
江戸の知識がどんどん広がっていきそうですね。
皆さんもぜひ、スマートフォンアプリ「ハイパー江戸博」にチャレンジしてみてください。
ハイパー江戸博担当者からのメッセージ
楽しんでいただけたようでなによりです。
江戸東京博物館は、江戸時代のはじまりから現代の東京まで、江戸東京の歴史と文化を実物資料や復元模型等を用いて紹介する常設展示室をはじめ、特別展やさまざまな講座、体験教室などを展開しています。
令和7年度のリニューアルオープンまでは、オンラインで楽しめるコンテンツも充実させようと取り組んでいます。
「ハイパー江戸博」も、新たに明治時代の銀座を舞台にした第二弾を作成中です。休館中の活動も、ぜひHPやSNSで、チェックしてください。
ハイパー江戸博