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親子でスマイル!
体験レポート

2022/05/31

体験施設

5月 JICA地球ひろばでSDGsについて学んできました!

最近よく耳にする「SDGs」。関心はあるものの、難しそうな印象を持っている方も多いのでは?

今回は、SDGsについて学ぶため、小学4年生のもあなちゃんと、小学1年生のまなとくん、お母さんの3人で、「JICA地球ひろば」で現在開催中の「SDGsのコト、本気で考える展」を体験させてもらいました。

「JICA地球ひろば」は、貧困、教育、保健医療など世界が直面する様々な課題や、開発途上国と私たちとのつながりを体感できる無料の展示施設です。


展示の様子1

「SDGsのコト、本気で考える展」では、地球案内人という、開発途上国で支援活動をした経験があるスタッフの方がガイド役として、展示の内容を分かりやすく教えてくれます。


SDGsというのは、「持続可能な開発目標」のことを指していて、より良い世界をつくるための取り組みのことです。貧困、紛争、気候変動など経済・社会・環境をめぐるさまざまな課題が17の目標と169のターゲットとして設定されています。


まず初めに地球案内人は、「SDGsとは、みんなで協力し、世界中で起きている問題を2030年までに解決していこうという取り組み」と説明し、「展示を見て、自分にできることを見つけてほしい」と子供たちとお母さんに呼びかけます。


展示の様子2

SDGsに関する説明の後は各展示を見て回ります。最初に、17の目標が歯車になって展示されているコーナーに行きました。一カ所を回すと、同時にいくつかの歯車が回り始めます。でも全部は回りません。そこに、スペシャルギア(自分自身)を付けることで、すべての歯車が回り始めます。ひとりの働きかけが、SDGsのすべてを動かす力になることが目で見て分かりますね。


展示の様子3

続いては、世界各国のカードを差し込むと、SDGsの17の各目標の達成度が見られるコーナーへ。緑は目標達成、黄は努力を要する目標、オレンジはより一層努力を要する目標、赤は達成までほど遠い目標など、色の違いによって達成度がわかるようになっています。日本は165か国中18位。「結構高いね」と、もあなちゃん。お母さんとしては思ったより低いなと、お子さんとの感覚にギャップを感じた様子。


展示の様子4


衣服のコーナーでは、実際に今着ている服がどの国で作られたのかを確認しながら、作る人や環境、資源などにやさしい衣服へシフトしていくことの重要性を教えてくれます。

お母さんも、「値段やデザインで決めてしまうことがほとんどなので、今後購入時には気にしていきたい」と話していました。


展示の様子5

17の目標は5つのPで分類する視点もあります。5つのPとは「People 人間」「Prosperity 豊かさ」「Planet 地球」「Peace 平和」「Partnership パートナーシップ」のこと。この5つのキーワードで考えると、SDGsの目指す世界がイメージしやすくなりますね。


こちらは、その5つのPの達成をドミノ倒しの形で表現しており、時間制限がある中でドミノを並べる体験型ゲームです。時間内にすべてのドミノを並べようと、もあなちゃんとまなとくんも2人で協力して取り組んでいました。2030年までに目標を達成するためには協力し合うことが重要であるということが、楽しみながら学べます。


展示の様子6

安全な水の確保が困難な国では、遠いところまで水をくみにいく必要があります。地域によっては、その役割を2人と同い年くらいの子供達が担っていることも。


実際に、子供達が運んでいる水と同じくらいの重さを体験することができます。「重たい。すぐそこまでしか運べない」と力持ちなまなとくんもお手上げ。もあなちゃんも持ってみますが、その場で持ち上げるのでやっとです。蛇口をひねれば当たり前に飲み水が出てくる日本に住んでいると実感しづらいですが、実際に体感してみることで、安全な水を確保することの大切さを感じられたようです。


展示ノベルティ1

展示ノベルティ2

展示ノベルティ1

展示ノベルティ2

他にもさまざまな展示を見て満喫した2人。最後にアンケートに答えると、かわいいノベルティをもらうことができました!いくつかのノベルティの中からもあなちゃんはSDGsの下敷き、まなとくんは缶バッジを選びました。今日学べなかった目標についても、今回の体験をきっかけに学んでいけるとよいですね。


もあなちゃんの感想

世界で起きている問題について知ることが出来てよかったです。みんなで協力していくことが大事だと思ったので、身近なところで自分にできることを考えていきたいです。今日学んだことを周りの子とも話し合ってみたいと思います。


お母さんの感想

世界で起きている問題は、さまざまな事情が絡み合って起きていて、SDGsの取り組みの全体像をしっかり理解するのは、大人の私でも難しいと感じました。特に下の子はまだ小さいので、理解しづらいところも多かったと思いますが、ゲームやクイズで体感しながら学んだので、「そういえばこんな話を聞いたな」と、日常生活の中での気付きに繋がってくれたらと思いますね。上の子はおとなしい子なので、体験中はあまり話しませんでしたが、帰りの車の中で下敷きを見ながら、気になる目標について話してくれました。これをきっかけに、身近でできるSDGsの取り組みについて、親子で話していきたいですね。


施設からのメッセージ

JICA地球ひろばは、見て聞いて触って体験しながら、世界とのつながりを学んでもらえる展示施設です。「SDGsのコト、本気で考える展」で、自分にはなにができるのか、世界の課題と取り組みについて本気で考えてみませんか?皆さまのご来館をお待ちしています!



JICA地球ひろば

https://www.jica.go.jp/hiroba/index.html