子育て応援とうきょうパスポート協賛店になってよかった!

協賛店としてご参加いただいている企業の声をお聞きしました

 「子育て応援とうきょうパスポート」は、子育てを応援しようとする社会的機運の醸成を目的として2016年にスタートしました。
 都内に住む18歳未満の子供がいるか、妊娠中の方がいる世帯が「パスポート」(デジタルまたは紙)を手に入れると、約8,900(2024年2月現在)の企業や店でサービスが受けられます。
 「子育てを応援したい!」との思いがあれば、基本的にどんな業種でも無料で協賛店になることができます(ただし、風俗営業法で規制されている業種や、社会通念上、子育て家庭が利用することが適当と認められない施設は除きます)。
 「サービス」は粉ミルクのお湯の提供やおむつ替えスペースの設置など、一つでも実施すればOKです。

詳しくはコチラ

コンビニエンスストア「ファミリーマート」にお話をうかがいました

コンビニエンスストア「ファミリーマート」は2024年2月から協賛店に加わり、都内にある約 2,300店が「子育て応援とうきょうパスポート」の取組に参加しています。

株式会社ファミリーマートの執行役員・地域代表(首都圏)の草間浩昭(くさま・ひろあき)さんに、ファミリーマートでの取組を聞きました。
(データは2024年5月の取材当時)

粉ミルクのお湯提供とベビーカー入店OK

  • 「子育て応援とうきょうパスポート」協賛店になったきっかけを教えてください。

    都内にファミリーマートは約2,400店あり、店舗網をいかせば、お子様連れの支えになると考えました。都とは2022年11月、「ワイドコラボ協定*」を締結しています。協力の内容のひとつに「子育て及び高齢者支援に関すること」があり、本事業にも協賛しました。店舗からも前向きな意見が多く、物理的にどうしてもサービスの提供が難しい店舗を除く95%の店舗で実施しています。

    ワイドコラボ協定:東京都が企業と複数の政策分野で連携・協力する協定で、2024年5月現在は13社が締結

  • 協賛店としてどんなサービスを提供していますか。

    ひとつは粉ミルクのお湯の提供です。店には元々、カップ麺やスープなどを買ったお客様のためにお湯の入ったポットの用意がありますが、このお湯を買い物の有無にかかわらず粉ミルクに使っていただけます。

    入口の目立つ位置に「パスポート」を掲示

    もう1点は「ベビーカーの店内利用OK」です。いずれのサービスも「パスポート」のステッカーを入口など見やすい位置に掲示することで、遠慮なく使っていただけるようにしています。

協賛で「遠慮」「気兼ね」取り払う

  • 協賛店になって、お客様からどんな声が寄せられましたか?反響はいかがでしょうか。

    「とても便利です」「助かります」という感謝の声をいただいています。コンビニエンスストアにポットのお湯があるのは広く知られていると思いますが、「買い物もしていないのに調乳にお湯を使ってもいいのかな」とためらう方も多かったようです。ベビーカーも「押して入っていいのかな」と気兼ねする方もいました。私たちが受け入れ態勢をしっかり整えないといけませんが、協賛は心理的な壁を取り払うのに効果があったと感じています。

    2,300店が一斉に協賛店になったのは、店によって対応が違うとお客様が戸惑うからです。「ファミリーマートならどの店も協賛している」ことが浸透すれば、使いやすさにつながります。

  • 協賛店に登録して、経営上やブランディングの面でよかったことがあれば教えてください。

    「ステッカーを貼ってから、ベビーカーで来店されるお客様が増えた」という店長もいます。
    子ども用の日用品や、お菓子の品ぞろえをお店が自主的に強化することにもつながっています。

    「ベビーカーでの来店が増えた」店も

    子連れや高齢の方に買い物かごをお渡ししたり、「何かお探しですか」とお声がけをするなど、ホスピタリティを高めるきっかけにもなっています。また、たとえばおむつや子ども向けのお菓子の売上が上がっているかどうか、といった点で経営上のメリットも測ることができます。

    そもそも「ファミリー」を店名に冠しています。子どもたちを広く応援しようと2005年から、国連WFPが開催するチャリティーイベント「WFPウォーク・ザ・ワールド」にも特別協賛を続けています。途上国の子どもたちの飢餓をなくすための行動で、2024年には当社の社員やご家族、約800人が参加しました。

    こうした支援や協賛に取り組むことで、お客様だけでなく社員やそのご家族が「社会貢献に積極的な企業」と認識するのも意義が大きいと感じています。

地域貢献、ビジネスと同様に重要

  • 協賛店として心がけていることはありますか。そのことを共有するミーティングやマニュアルはありますか。

    障害者差別解消法の改正で2024年4月から、企業も「合理的な配慮の提供」が義務になりました。聴覚や言語に障がいがある人の買い物をサポートするため、コミュニケーションのためのツールを導入するなど、すべてのお客様に配慮して、不便なく利用してもらえるよう心がけています。段差のある店は可能な限りスロープを設置したり、通路幅もバリアフリーを意識してゆとりを持てるようにしています。これらのサービスは、子育て中のお客様への対応にもいかしています。

    また、店舗ではストアスタッフミーティングが定期的に行われており、その中で本取組の目的や意義を共有し、確実なサービス提供に向けて周知を図っています。

  • 課題や今後の取組についてはどう考えていますか。

    物理的にほぼ全店で対応できる粉ミルクのお湯提供と、ベビーカーの店内利用から協賛をスタートさせました。ただし、商品の納品時に一時的に通路を埋めてしまう時間帯が発生してしまうため、陳列作業が遅くなるとベビーカーでいらしたお客様が通行できなくなるおそれがあります。

    協賛を機にこれまで以上に通路スペースの確保に配慮するなど、より良い店内環境やサービスを提供できるよう努めてまいります。
    オムツ替えのスペースなども今後は提供していきたいですが、店内スペースには限りがあります。まずはこの、粉ミルクのお湯提供とベビーカーの店内利用、2つのサービスを、2,300店舗にしっかり浸透させたいですね。

  • 「子育て応援とうきょうパスポート」に参加する企業側のメリットは何でしょうか。

    「子育て応援とうきょうパスポート」を通じて、これまで以上に多くの方に自社のサービスを知ってもらい、安心して利用してもらえるきっかけになるのでは、と思っています。

    また昨今、地域貢献をビジネスにおける重要な位置づけとされている企業様も多いと思います。
    本取組を通じて、他の企業や団体にも地域貢献の輪が広がり、協賛企業の持続的発展につながっていけば素晴らしい取組になると考えています。

「子育て応援東京パスポート」協賛店募集中!下記よりぜひお申込みください。

詳しくはコチラ