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親子でスマイル!
体験レポート

2021/10/08

自宅体験

2021年10月 おうちCAMP ワークショップ『てくてくつくもがみ 〜コマどりアニメをつくろう〜』

オンラインで、同世代の子供たちと「コマどりアニメづくり」に挑戦!

昨年から始まった「おうちCAMPワークショップ」は、ZOOM機能を利用したオンライン形式のワークショップです。


今回は、そのひとつである『てくてくつくもがみ 〜コマどりアニメをつくろう〜』に小学生のここなちゃんが参加しました!隣では、その様子をお父さんが見守ります。

「つくもがみ」とは、一説では大切にしていた道具や玩具などに精霊が宿ったもののこと。古来、家の片隅で使わずにそのまま忘れられていたもの=「ほったらかしモノ」は、「つくもがみ」となって人を驚かすと伝えられてきました。
このワークショップでは、おうちにある「ほったらかしモノ」で、子供たちが「コマどりアニメ」をつくり、「つくもがみ」に命を吹き込んでいきます。


ここなちゃんの「ほったらかしモノ」は、3歳の時に遊んでいたおもちゃのテニスラケット。「お口がかわいくつくれたよ。ボール遊びが好きな『つくもがみ』なんだよ」と話してくれました。
お父さんに話を聞くと、「何を『ほったらかしモノ』にするか、とても時間をかけて選んでいましたね。顔や手のイメージも自分で考え、夢中でつくっていました」と感心した様子。

ワークショップ当日、小学1年生から6年生まで、全員で12人の子供たちが集まりました。みんなの手元には、色紙やボタンなど様々な素材で顔や手足を付けるなど、事前に作った「つくもがみ」があります。


はじめに、「ファシリテーター」と呼ばれるワークショップをサポートするスタッフが、「モノしりとりゲーム」で子供たちの緊張をほぐしていきます。人見知りのここなちゃんからも笑顔が溢れます。


「それでは『つくもがみ』に命を吹き込んでいきましょう」というファシリテーターのかけ声の後、3つのグループに分かれ、自己紹介と、自作の「つくもがみ」も見せ合いをします。幼稚園時代の帽子や使い古したノート、教材の空き箱など、とてもユニークな「ほったらかしモノ」ばかりで、ここなちゃんも画面を覗き込んで興味津々です。


「右から左に動くのがいい?それとも上下?奧から手前かな?」というファシリテーターの呼びかけに、子供たちは意見を出し合って「つくもがみ」の動き方を決めていきます。すべて子供たちだけで決めることが重要なので、あくまでファシリテーターは案内役です。


1パートにつき8枚の静止画を撮影していきます。グループ全員が同じ動きをするパートや、一人ひとり異なるソロのパートなど、子供たちのアイデアで撮影は進みました。
これをファシリテーターが編集して、「つくもがみ」が動いているような「コマどりアニメ」の完成です。

最後は再び12名全員で集まり、各グループの「コマどりアニメ」の発表会です。「つくもがみ」たちは、机の上をするするっと動いたり、顔の表情が変わったりと愛嬌たっぷり。「ほったらかしモノ」が子供たちの友だちとなって動き出すことができました。


終わった後に感想を聞くと、「色んな『つくもがみ』の動きが見られて楽しかった!」とここなちゃん。お父さんも「普段こうやって同世代の子と何かに取り組む姿を見る機会がないので、意外と自分の意見をしっかり言えるんだなと驚きました」と話してくれました。


CAMPのワークショップは、多彩でユニークな内容が盛りだくさん!いずれも「子供たちが自分で「考える」「つくる」「つながる」「発表する」「ふりかえる」という5つの要素を含んでいます。ワークショップに参加した子供たちは、楽しみながらも知らず知らずのうちに、試行錯誤することや他者を受け入れることの大切さに気づき、自分の可能性を見出していくようです。今回のようなオンラインのワークショップも定期的に開催されていますので、機会があれば参加してみてはいかがでしょうか。

下記ページから、募集中のワークショップをご覧いただけます。

https://www.camp-k.com/kodomo

今回の体験団体のご紹介

CAMP(キャンプ/Children’s Art Museum & Park)
CAMP HP:https://www.camp-k.com/

「CAMP」とは、SCSKグループが運営する次世代育成活動のことで、「Children’s Art Museum & Park」の頭文字をとった名称です。
2001年の創設以来、子供たち自らが楽しみつつ自分に合った表現方法を探り、人とのつながりを体感できるようなワークショップを、20年間で70種類 以上開発し、これまで約23,000人が参加してきました。

CAMPからのメッセージ(運営スタッフ 中西由里子様)

CAMPのワークショップは、あくまでも子供が主役。すべて子供たちが考えて決めることを優先しています。

昨年度からは全てのワークショップをオンラインで開催しています。ものをつくるワークショップなのに直接会ってサポートができない不自由さはありますが、オンラインなら世界中どこからでも参加できるため、他の地域や海外からの参加者同士でコミュニケーションを取ることができます。
ほかにも、例えば、今回のワークショップに参加するため、家の「ほったらかしモノ」を探しながらモノに関わる思い出話をすることで、親子の絆をあらためて感じることができるなど、対面にはないメリットも、オンラインにはあるんだなと実感しています。
興味のある方は、ぜひ一度ホームページをのぞいてみてください。