おむつがはずれて、自分でトイレに成功!お子さんの成長を感じる子育てのビッグイベントのひとつかもしれません。
でも、「うちの子はまだ出来ないのかな?」と心配になることもあるのではないでしょうか。
一般的には2歳前後からと言われていますが、子供によって個人差は大きいので、焦らなくても大丈夫。
今回は、上手なトイレトレーニングの進め方についてご紹介します。
スタートの目安って?
幼児のうちはまだ、膀胱(ぼうこう)におしっこをそれほどためられません。2歳前後になったら、おむつをこまめにチェックしてどれくらいの間隔で濡れてしまっているのかを確認しましょう。間隔が1時間半〜2時間くらいになったら、トレーニング開始の目安です。
どんな準備が必要なの?
トイレトレーニングまでに、前もっておまるや子供用補助便座を用意しておきましょう。それを見せたり、乗せてあげたりして、トイレへの興味をもたせてあげてもよいですね。
さらに興味をもたせるのに、トイレを題材にした絵本などを読み聞かせてもよいかもしれません。
トイレトレーニングが始まったら
最初はおまるや便座に座らせることから。最初のうちはおしっこが出なくても構いません。出た場合は、うんとほめてあげてください。
おしっこがしたくなる間隔を、1時間半くらいを目安に予想してみましょう。
おしっこをしたくなるとき、体を揺らしたり、お尻を触ったりと何らかのサインがある場合も。そのたびに、「おしっこ、ある?」「トイレいきたくなった?」と、トイレに誘ってみてください。
それでもおむつにしてしまっても、叱らずに「出ちゃったね」など声をかけてお子さんと一緒に確認だけするようにしましょう。
また、うんちはちょっとハードルが高いものです。お子さんによっては便秘気味の子もいるので、まずはおしっこから。
でも我慢させるのはよくないので、うんちの出るタイミングを表情などで読んであげることも大切です。タイミングがわかってくれば、おしっこのトレーニングと同時にやったほうがよいです。
トレーニング用おむつも選択肢に
おむつからパンツに切り替える考え方もあるのですが、あまりおすすめできません。粗相のたびに掃除や洗濯することになり、親御さんのストレスがたまりがちになるからです。
お漏らしの不快さ、我慢をすることを覚えさせるには、おしっこで濡れる感じが直に肌に伝わるようになっているトレーニング用のおむつを使ってみるのもいいですよ。
でも、お漏らしをあまり嫌がらないお子さんも少なくありません。そんなときも叱らずに気長に様子をみながら、何度もチャレンジしてみてください。
トレーニングのポイントと注意したいこと
・何度もトイレに誘うとお子さんが嫌がる場合も。そんなときは、無理矢理誘わずに、誘う回数を減らしてみてください。
便座の座り方やトイレの仕方は、毎回慣れるまでゆっくり教えてあげてくださいね。
・なかなかうまくいかないときは、いったんトレーニングをやめて、しばらくしてから再チャレンジしてみてみましょう。お子さんの成長とともに、意識や体の状態も変わってくるものです。
・他のおうちの子と比べて遅いなど、やきもきすることもありますが、決して焦らないでください。失敗しても叱らずに、一歩前進したらほめてあげてください。
・ほとんどの場合、5歳未満でトレーニングが完了します。ただ、寝ている間のおねしょは続くことも。
小学生になってからも続く場合は、夜尿症の可能性もありますので、一度医療機関で診てもらうと安心です。
・夜は水分のとりすぎに注意するなど、お漏らしの原因をなるべく減らしてあげてもよいですね。
心配しすぎず、おおらかな気持ちでトイレトレーニングを。少しずつ成長するお子さんを、あたたかく見守ってあげましょう。
東京都福祉保健局 東京都こども医療ガイド
トイレットトレーニング-解説-
https://www.guide.metro.tokyo.lg.jp/trouble/toilet/index.html
夜尿症-解説-
https://www.guide.metro.tokyo.lg.jp/sick/yanyou/index.html
NHKすくすく子育て情報
教えて!トイレトレーニング
https://www.nhk.or.jp/sukusuku/p2020/825.html