春がちょっとずつ近づき、外出することも多くなってきたのではないでしょうか。小さなお子さんとお出かけするときは、抱っこひもを使うこともあるのでは。
抱き疲れを減らしてくれるとともに、愛らしいお子さんの顔が眺めるたびに、幸せを感じますよね。
でも、そんな抱っこひもも使い方を間違えると、大変な事故につながることがあります。
今回は、抱っこひもを使う際の注意点やコツを見ていきましょう。
正しいつけ方や姿勢、動作を。
・まずはバックルなどの留め具類は正しく装着しましょう。ベルトもゆるんでいないか再確認を。取り扱い説明書をよく読んで正しく使いましょう。
・抱っこするとき、降ろすときは低い姿勢で。
・物を拾ったり、前かがみになったりするとき、お子さんが抱っこひもからスルッと落ちてしまい、大怪我を負ってしまうことがあります。前にかがむときは、必ずお子さんを手で支えましょう。
・強くしばりすぎ、顔を押し付けられた状態が続くと、お子さんの気道がふさがれ、窒息につながるおそれがあります。こまめに抱っこしているお子さんの状態を確認しましょう。
抱っこひものつけ方のコツ
・背中のバックルは肩甲骨の下あたりに。お子さんの体重が分散され、首や肩の負担が軽くなります。※抱っこひものメーカーによって最適な位置が異なる場合があります。
・お子さんが抱きつきやすいような体勢になるように整えて。お子さんの姿勢は、お尻よりひざが高くなるようなイメージで(お子さんの背中を見て、M字になるように)。お尻から太ももを持ち上げてください。お子さんを手で支えて、お尻を抱っこひもに沿わせてあげると密着して安定します。
・低い位置で固定すると、親御さんの姿勢が悪くなりがちに。腰ベルトの位置が高めになるよう意識してください。※抱っこひものメーカーによって最適な位置が異なる場合があります。
自転車に乗るときの、抱っこひもの使用は厳禁!
託児所や保育園への送り迎えに、自転車を使いたくなりますよね。
でも、幼児用座席やヘルメットの対象年齢は1歳以上。背中におんぶするにも、首がすわらないうちは発育に悪影響を及ぼすことも。
そこで、抱っこひもを使って自転車、と考えてしまう方もいるかもしれませんが、子供を抱っこして自転車に同乗させることは、道路交通法で禁止されています。
子供を抱っこしながら自転車に乗って転倒すると、子供の頭が路面に打ちつけられるおそれがあります。絶対にやめましょう。
「Safe Kids」から安心を見つけましょう
転倒や窒息の事故からお子さんを守るには、抱っこひもを正しく使用する必要があるように、子育てをサポートしてくれる様々な製品にも、安全な使用法が求められています。
そこで、子供を日常生活による事故から守るために、東京都とNPOが協働して、「Safe Kids」というプラットフォームがつくられました。
これは、保護者、消費者である皆さんと、各種の専門機関や企業・団体、そして行政とをつなぐ情報網です。
ケガの事例、ケガを減らすための情報、さらには安全性の高い製品も紹介しています。ぜひチェックしてみてくださいね。
Safe Kids
https://www.safekidsninja.com/いかがでしょうか?
子育てに役立つ便利グッズも、正しく使用しないとお子さんがケガをしてしまうこともあります。
抱っこひもを正しく使い、大切なお子さんとのお出かけを楽しみましょう。
参考
消費者庁(抱っこひもからの転落や窒息に注意!)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20220408/
国民生活センター(こどもを抱っこして自転車に乗ることは危険です)
https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20221116_1.html
NHKすくすく子育て情報(だっことおんぶ)
https://www.nhk.or.jp/sukusuku/p2022/890.html
Safe Kids
https://www.safekidsninja.com/