一人で食事をするのではなく、家族や友人など、誰かと一緒に食事をすることを指す「共食」。
実はいろんなメリットがあるそうです。
今回は、農林水産省のホームページ等でも掲載している研究結果から、「共食」によるメリットをご紹介します。
共食が多い子供の傾向
①自分が健康だと感じている
小学生は、朝の疲労感、体の不調が少なく、健康に自信があります。
中学生は心の健康状態がよい傾向があります。
②食生活が健康的に
野菜や果物など、体に優しい食品を摂ることが多く、インスタント食品、ファーストフード、清涼飲料水を控えると言われています。
乳幼児〜小学生は、主食・主菜・副菜をバランスよく食べ、中学生は様々な食品を選んで食べています。
③規則正しい食生活に
乳幼児は食事や間食の時間が規則正しくなり、小学生は朝食の欠食が少なくなります。
④生活のリズムがよくなる
起床・就寝時間が早く、小学生は充分な睡眠時間がとれています。
なお、「共食」によるメリットは子供だけではありません。成人や高齢者を対象とした研究でも、ストレスがなかったり、自分が健康だと感じていることが報告されています。
いかがでしょうか?
以上は調査・研究による傾向で、個人差はありますが、「共食」には様々な心や体に良い傾向があるようですね。
「共食」の時間を作ってみましょう
家庭での「共食」は、家族間でのコミュニケーションを図る機会であるとともに、欠食等の防止にもつながる大切な時間です。
家族と一緒にご飯を食べるのが難しいこともあると思いますが、夕食の時間が合わせられない場合は朝食を一緒に摂ったり、休日やイベントなど、家族が揃う日を作ったりするなどの工夫で、「共食」の時間を作ってみましょう。
また、家庭での「共食」が難しい場合、民間団体が提供する子供食堂などを利用するのも良いかもしれませんね。
この機会に一度、お子さんの健やかな心身の成長のために、家族のみんなで「共食」のもたらすメリットを理解し、「共食」を大切にする意識をしてみてはいかがでしょうか?
農林水産省 「食育」ってどんないいことがあるの?
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/evidence/
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/evidence/attach/pdf/index-27.pdf
東京都産業労働局 東京都食育推進計画
https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/plan/nourin/shokuiku/cat/index.html
東京都福祉保健局 子供食堂推進事業
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/kosodate/kodomoshokudou.html