暑い毎日が続いていますが、みなさんいかがお過ごしですか?暑いけど外で遊びたい!という子ども達のリクエストを受けて、色々工夫されているのだろうなぁと想像しています。(我が家もです!)
まだまだ続く暑い夏。夏ならではの風習を取り入れて、親子でもっともっと夏を楽しんでみませんか。
暑中お見舞いって?
暑中お見舞いは、季節のあいさつ状の1つです。年始には、年賀状や寒中見舞いを出される方が多いかと思いますが、それも季節のあいさつ状。夏の時期には、暑さをいたわり親交を深めるためにハガキのやりとりが行われています。
なお、「暑中お見舞い」として出せるのは立秋前の8月7日頃までです。立秋を過ぎると「残暑お見舞い」となります。暦の上ではもう秋なんですよね。
~「暑中見舞い」の豆知識~
元々は、”お盆に里帰りする時に品物を持参し、祖先の霊に捧げる“という風習でした。それが江戸時代になると、お世話になっている人全般への贈り物の習慣になっていきます。遠方で訪問できないお宅には、飛脚便を使って贈り物や書状を届けていました。
その後、明治初頭の郵便制度の発達とともに、この贈り物の習慣が簡素化され、大正時代にはあいさつ状を送る習慣になっていきました。これが現在の「暑中見舞い」です。
今はメールやSNSが発達しているので、手紙やハガキのやりとりが減っていますよね。でもお子さんにとっては、自分で書いたハガキに切手を貼って出すのはとても楽しい経験のはず!
まだ文字をかけないお子さんはハガキにお絵かきするのもいいですよね。
ちなみにわたしは、家族旅行の旅先から子ども達宛にハガキを出すことがあります。
帰宅してから数日後に届くハガキを読みながら旅の思い出を振り返って、旅行記録代わりにとっておいています。
花火の由来って?
花火大会は、お盆の時期に多いのですが、それは慰霊や無病息災、納涼に通じるからです。初めて花火大会をしたのは両国大川(現在の隅田川)の川開きで、前年の大飢饉と大流行した疫病の犠牲者の霊を慰め、夏を元気に過ごせるよう祈るものでした。これに習って、各地で花火大会をするようになり、夏の花火が定着していきました。
手持ち花火を楽しみましょう
大きな打ち上げ花火は迫力があって風情もありますが、日程や場所が限られてしまいます。一方、打ち上げ花火とは趣が異なりますが、手持ち花火は、家庭で気軽に楽しめる夏の夜ならではの遊びですよね。我が家もこの夏2回ほど手持ち花火をしました。小2の息子も年中の娘も花火が大好きです。
ただ、火を使う遊びですので、年中の娘は特に、常に手を添えたり、サポートをしながら楽しんでいます。具体的には次のようなことに気をつけています。
<花火をするときの注意>
・燃えやすいもののないところで遊ぶ
・水を用意しておく
・衣服に火がつかないように注意する
・体から離して持つ
・途中で火が消えても火薬部分をのぞかない
また、日本煙火協会さんによると、こちらもとても大事な注意点となります。
・風の強い時には花火遊びはしない
・花火をポケットに入れない
・花火をほぐして遊ばない
季節の思い出になる花火。ルールに気をつけながら、安全に楽しみたいですね。
最後に
夏の風物詩として馴染みのある2つを紹介させていただきました。改めて由来や意味を知ることで、捉え方が変わったり、新たな発見があれば幸いです。
参考
三浦康子 著/和の行事を楽しむ絵本/永岡書店
郵便局 暑中・残暑見舞いのマナー
https://www.post.japanpost.jp/culture/howto/summer/index.html
公益社団法人 日本煙火協会
http://www.hanabi-jpa.jp/omocha/safe.html
【著者】高嶋マキ
出産を機に退職し、現在は主に専業主婦。時々フルートの演奏活動を行う。