楽しそうに遊ぶお子さんと過ごす時間は、幸せを感じるひとときですよね。でも、楽しく遊んでいたのに急にイヤイヤをはじめたり、反応がいまいちだったり・・・。もしかしたら、お子さんとの遊び方で、悩んでいる方もいらっしゃるのでは?
子供の成長のペースや「お気に入りの遊び」はそれぞれ違うもの。お子さんの「好きな遊び」を見つけて、今よりもっとお子さんと過ごす時間を楽しんでみませんか?
今回は、1歳半〜2歳半くらいのお子さんとの「遊びを楽しむ」ヒントをご紹介します。
好きな遊びを見つけるには、「3つのコツ」があります
コツ① まずは1〜2歳の子供がよろこぶ遊びを知ること
お子さんとの何気ない触れ合いのなかで、いろんな遊びを試してみましょう。ここではその例を挙げてみます。
●からだ遊び
・たかいたかい ・お馬さんごっこ ・飛行機ぶんぶん ・抱っこをしてグルグル回す ・シーソー遊び ・毛布ブランコ
●くすぐり遊び
・いっぽんばしこちょこちょ
●手遊び歌
・アルプスいちまんじゃく ・おせんべやけたかな ・ちょちちょちあわわ ・あたまかたひざポン
●やりとり遊び
・いないいないばあ ・にらめっこ
●おもちゃを使った遊び
・シャボン玉をふく ・風船を膨らませ「イチ、ニ−、サン!」のかけ声で飛ばす ・飛び出す/音が鳴るおもちゃのボタンを押す
最初に親御さんがおもちゃの遊び方のお手本を見せてあげてください。繰り返すうちに、お子さんが自分でやりたがったら、フォローしながら一緒に遊びましょう。
●ミラーリング遊び
・声、言葉、動作のミラーリング(まね)
お子さんの動作や発声をまねすることで、まねをしている親御さんへの興味がわき、お子さんからの働きかけが増えていくものです。例えば、子供が電車のおもちゃを押していたら、同じように電車のおもちゃを押してみてください。このとき、同じおもちゃを2つ用意しておくとよいですね。
コツ② お子さんのお気に入りの遊びを見つけましょう。
コツ①で挙げた遊びを試したら……
(1) お子さんが興味をもつように何回か試しましょう。
(2) 焦らずにお子さんの反応を待ちましょう。
(3) 子供の反応を細かく観察してみましょう。
・笑顔が増える ・親を見つめることが増える ・声を出すことが増える ・身ぶりや声でおねだりをすることが増える ・まねをすることが増える
これらの反応が増えたら、お子さんが「もっと遊んでほしい!」と思っているサインです。
(4) (1)〜(3)を3〜4回繰り返してみましょう。きっとお気に入りの遊びが見つかるはずです。
コツ③ 遊びのバリエーションを増やしましょう。
お子さんが好きな遊びがわかってきたら、少しやり方を変えたり、似たような遊びがないかも考えてみましょう。好みの遊びのバリエーションが増えることで、お子さんの楽しみや興味の範囲がどんどん広がっていきます。
「3つのコツ」を試しても、お子さんのしぐさがわかりにくいこともあるかもしれません。でも、子供によって反応はさまざま。成長するにつれ、お子さんの好みが変わってくることもあるので、反応がいまいちだった遊びも、改めて試してみるのもよいでしょう。
一緒に楽しみながら、お子さんの目線や声、しぐさを観察し、お子さんの「好きな遊び」を見つけてあげましょうね。
参考
国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 児童・思春期精神保健研究部
https://www.ncnp.go.jp/nimh/jidou/research/elearning7.pdf